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Cognac PASQUET L’ Organic Folle Blanche L.Ⅻ pour BAR DORAS 240本限定 (700ml/49.3%vol)

15,840円

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20歳未満の飲酒は法律で禁止されています

《快進撃のパスケ家より、未来を見据える絶滅危惧種フォル・ブランシュのオーガニック・コニャック》 【輸入経緯】 コニャック地方グランド・シャンパーニュ地区エラヴィル村にあるJEAN-LUC PASQUET(ジャン-リュック・パスケ)は大手メーカーに原酒を売らず、14ヘクタールの自家畑で栽培から瓶詰まで一貫して自家で行うプロプリエテール・コニャックです。 Jean-Lucさんから現オーナー息子のJeanさんに引き継がれてからは、アメリカ生まれの奥様Amyさんと二人三脚で自家栽培のプロプリエテール商品だけでなく、廃業された他家からの原酒を購入して自家で熟成させるネゴシアン商品まで、色々と新しいことに着手されていて、世界各国への輸出も広げている勢いのある造り手です。 自家生産品の定番ラインナップからはJean-Lucさんの時代のボトルが日本には20年近く少量だけ輸入されていましたが、1995年にオーガニック転換した以降に自家栽培したブドウから造られたコニャックはまだ輸入されていませんでした。 2020年1月にパスケ家を初訪問ながらJeanさんAmyさんご夫婦と意気投合し、初対面ながらパスケ家で先代ご夫婦も一緒に5人で昼食をいただき、引退されたJean-Lucさんを労わって肩を揉んだり、率先してワインサーブをしたりして、ファミリーが大爆笑してくれて盛り上がりました。 JeanさんとAmyさんから、絶滅危惧種でありオーガニック農法では難度の高いフォル・ブランシュの作付けに成功し、次の年2021年4月に2010年ヴィンテージの商品をリリースする話を聞いていた中で、「その時期に合わせて来年また訪問します」と約束し、パスケ家を後にしました。 しかし帰国して2ヶ月後にコロナ禍になり、現地へ訪れることが出来ないため店を守るために新たなチャレンジで卸売・小売・通信販売の輸入酒類販売業免許を取得しました。 年が明け、パスケ家で聞いていたフォル・ブランシュ初リリースを問い合わせしたところ、「ちょうどこれからリリース発表するところでした」とで1番に予約でき、希少な絶滅危惧種のコニャックをBAR DORAS向けに180本をプライベートボトルとして自身での初輸入から発売し、お陰様で好評いただき完売しました。 そして年が明け、ヨーロッパではコロナ感染者が増加一方の最中、フランスでも連日50万人のコロナ感染者が出ていた2022年1月31日から、2年ぶりに決意と自己責任を持ってフランスへ向かいました。 パリに着いて空港で無料Wi-fiを繋ぎメールをチェックするとAmyさんから以下のメッセージが届いていました。 「私達は家庭内感染をして今日から休業になってしまいます。ただあなたの予約は2月11日なのでその頃には大丈夫だと思うのですが。また連絡します」 緊張感ある渡航で、空港に着いて最初のメッセージ受信はより気持ちが引き締まった瞬間でした。 それからの毎日を集中して、良き出逢いに恵まれながらコニャック最終日となる2月11日になり、コロナ感染から回復し営業再開したパスケ家に予定通り再訪出来ることが出来ました。 初輸入リリースした2010年以降のフォル・ブランシュもご用意していただき、2011、2012、2013、2014、2015、2016の各ヴィンテージ垂直テイスティングを行いました。 2010年にも表れていたよう、すべてのヴィンテージに共通している要素が出ていましたが、2012年に出てくるフレーバーが特に記憶に残りました。内容は下記テイスティングコメントにて、ここでは割愛します。上記ヴィンテージと2018、2019、2020、2021を合わせて10種のカスクサンプルをミニチュアボトルに入れて帰国してのテイスティング用に持ち帰らせてくださいました。 その後はJeanさんの代になり始められたネゴシアンの原酒を続々とテイスティング。 コニャック廻り11日目でそれまでも莫大な量のテイスティングをしてきた中でラストスパートです。3人で多くのテイスティングを行いました。使ったグラスも沢山となり、「しばらく洗い物をしていないので仕事の勘を忘れたくないから」と言って率先してグラス洗いをして拭きあげ、バーテンダーとしての本職姿を見せると2人は大笑いして喜んでくれました。 2年ぶりにコニャックへ来て11日間で多くの変化を感じましたが、パスケではゲストハウス付きの自宅を新築するとのことで、スケルトンの2階より急斜面となるエラヴィル村の絶景を見渡しました。 その後、パスケご夫婦より昼食をお誘いいただき、パスケ家のあるグランド・シャンパーニュ地区から隣接するプティット・シャンパーニュ地区へ入ったレストランにお連れいただきました。レストランの周りは何もないのですが、普段から予約しないと入れない人気店とのことです。 メインディッシュではコニャックを熟成させる樽と同じ産地のリムーザン産豚、エスカロープの鉄板焼きでソースはセップ茸のクリームソースをご馳走になり、素晴らしいレストランでした。 パスケ家に戻り、「帰国して今後の輸入への展開を考えていきます」と述べお別れとなりました。長いお付き合いをしていきたいファミリーです。 この日でコニャックでの全行程を無事に終え次の日にパリへ移動し、予約していた検査所でPCR検査を受けてその次の日にコロナ陰性証明書にサインをもらい帰国便の飛行機に乗れ、羽田空港着いてからは行き先を言われないままバスに乗らされ、着いた先は横浜で、6泊のホテル隔離と部屋での3日後、6日後のPCR検査もクリアして帰宅出来ました。 コニャック地方はコロナ感染がフランス国内でもとても多く、今回アポイントを入れていた造り手の多くがクリスマスから正月にかけて家庭内感染していたようで、1月末からの渡仏はタイミングが良かったです。ただ、アポイントを入れてありながらもコニャック滞在中に残念ながら直前キャンセルになってしまった造り手もありましたが、自分自身もより気持ちが引き締まり、全神経が集中していたため今回のパスケ家含め素晴らしい原酒との出逢いに繋がりました。 帰国してからもパスケ家とやり取りを行い、フォル・ブランシュⅪ(2011年ヴィンテージ)のリリース案内を貰いましたが、現地でのテイスティングで特に記憶に残っていた2012年ヴィンテージの発売まで1年待つ選択をしました。 そして1年後、そろそろ2012年ヴィンテージがリリースされると予測してパスケ家へメールを送ると、ちょうどここで案内しようとしていたとの事でした。 2010年ヴィンテージの輸入時と同じく240本の希望があった中で以下のメールを送りました。 「前回の2010年商品は即完売して日本でも大きな反響がありました。前回最大限の180本を分けていただき、希少なフォル・ブランシュであることも理解してますが、もし可能なら300本輸入させていただけないでしょうか?無理を承知なので240本でも分けて貰えたら幸いです」 パスケ家からの返信は「240本出します」とでした。 後から知ったのですが総本数は367本しかなく、その中から240本が日本への輸入に決まりました。 他で販売される127本は2012年の表記がローマ数字で“Ⅻ”となりますが、BAR DORASプライベートボトルとして前回の2010年(X)同様に特別なラベルを作成していただき、違いが分かり易いよう弊店のロゴは前回の黒から今回は緑に変えて区別をお願いしました。 また、世界へ目を向けて輸出慣れもしているパスケ家では輸入者のバックステッカーも裏ラベルに組み込んでくださり、ユーロ高や輸送費の上昇が厳しい現在、ステッカー製作やパスケ家へステッカーを郵便するコストも削減出来ました。 7月上旬に入港し検査を通過した後に商品を湾岸倉庫へ引き取りに行き、9月に発売したいと決めてしばらく温存することにしました。今年の夏の猛暑とブドウの季節となる9月も残暑が厳しいと予測されていますが、香りの強いフォル・ブランシュとノンシュガー・ノンキャラメルで加糖のないコニャックは爽やかで、時期的にもおすすめ致します。 今回もお世話になってます酒屋様に卸しをさせていただきました。 五十音順に、Kyoto Fine Wine and Spirits様(京都)、頃末商店様(神戸)、酒のキンコー様(鹿児島)、信濃屋様(東京)、白木商店様(大阪)、田中屋様(東京)、モルトヤマ様(富山)、リカーズハセガワ本店様(東京)となります。 一般発売日9月1日以降、弊店や弊店オンラインショップ以外でもお買い求め出来ます。 今回も宜しくお願い申し上げます。 【テイスティングコメント】 コニャック地方でも1%程度の極僅かな生産量となるフォル・ブランシュ種100%のレアなコニャックとなります。 しかも完全にオーガニックな製品にのみ授与されるフランスのオーガニック製品の公式認証「Agricultural Biologique」の“AB”マークがラベル裏に表記され、厳しい基準をクリアして出来上がったオーガニック・コニャックであり、カビやすく手間暇と労力がかかるフォル・ブランシュをオーガニックで栽培可能にしたことは造り手の情熱でしかありません。 その中でもグランド・シャンパーニュ地区の力強いボティ、シングルモルトウイスキーの様なパンチのあるフォル・ブランシュの強い香り、シングルヴィンテージならではの純粋でピュアな個性が強烈に迸ります。 2010年〜2021年の原酒を並べてテイスティングしたところ、すべてのヴィンテージに共通して白ブドウの中にジャスミンのように甘いスイカズラのような白花系フローラルブーケ、リラックスするサンダルウッド(白檀)の香木、ミントやバジルの爽やかなハーブ、エキゾチックなカルダモンやシナモンのスパイス、西洋プラムや桃のフルーツ、オレンジピール、時間が経つとハチミツやアールグレイの要素が含まれていますが、2012年ヴィンテージにはそれに加え他にないカカオ感が出てきて記憶に残るインパクトがありました。チェイサーは紅茶が最適です。 長期熟成グランド・シャンパーニュ地区の若い黄金色の10年熟成原酒からは今後への未来を感じるコニャックです。 Commented & tasted by Yasutaka NAKAMORI

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