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Cognac BERTRAND Double Barrel Selection Lot «92/94» pour BAR DORAS 240本限定 (700ml/43.2%vol)

31,900円

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20歳未満の飲酒は法律で禁止されています

発売日 : 2024年11月11日 《1+1が3にも4にも深まり合うアッサンブラージュの伝統技術に加えスタイリッシュな温故知新のベルトラン家が造る、秋から冬へ向かう気候を連想するコニャック》 【輸入経緯】 1731年よりブドウ栽培を始めた長い歴史を持つBERTRAND(ベルトラン)家はコニャック地方プティット・シャンパーニュ(PC)地区でも石灰岩含有量の高いレオウ村に位置し、82ヘクタールを所有する畑で自家栽培から瓶詰めまで一貫して自家で行うプロプリエテール・コニャックです。 2020年1月の初訪問での蒸留期では年間7000本の少量生産の醍醐味を各所から感じ、新樽での熟成期間も半年〜1年と短く、テイスティングではPC地区らしいエレガントさ、ノンシュガー・ノンキャラメルの綺麗なブドウ本来のピュアな味わいと、伝統的コニャックらしいグランド・シャンパーニュ地区のような力強さも感じ取りました。 フランス本国以外はロシア、ベルギー、オランダだけの少量輸出とのことでした。 輸入酒類販売業免許(卸売・小売・通信販売)取得以前の初訪問では2つのHéritage(エリタージュ)となる遺産原酒が田地商店(信濃屋)様を通してBAR DORASプライベートボトル(PB)としてアジア初上陸となりました。 また、2022年2月、フランスでは1日50万人超の感染者が出ていたコロナ禍での渡仏ではベルトラン家にも再訪し、訪問客がほぼ来ない状況下により輸入を決めるカスクサンプルの事前リクエストでは素晴らしい原酒を8種ご用意いただき、1994年ヴィンテージとの出逢いからシングルカスク/カスクストレングス(59.2度)をPBとして264本自社輸入し完売しております。 今年(2024年)4月8日に訪問のアポイントメントを取り、訪問する前の週に2020年に初訪問した際にお会いした優しいお婆様シモーネ・ベルトランさんが97歳でお亡くなりになりました。シモーネさんが遺産として保持していた樽を初対面で特別にPB(Très Vieux Fûts/トレ・ヴュー・フ)となるお気持ちをいただいていた中で、お葬式を終えてすぐの訪問予約日ではお悔やみの言葉とお花を添えて伺いました。 尚、シモーネさんは今年9月にリリースしましたPC地区Château Montifaud(シャトー・モンティフォー)家のご息女で、ご結婚しシモーネ・ベルトランとなったご縁も初訪問の際お聞きして繋がりを知りました。 アポ取りから現地での対応をしていただく、シモーネさんのお孫になり家業を継いだテレーズ・ベルトランさんとアメリカ人の旦那様でベルトラン家の蒸留所長を担当しているトマさんのご夫妻には訪問日にお会いするまでシモーネさんのことで緊張していたのですが、供花も喜んでくださりいつも通りの温かい歓迎をいただきました。 渡航前のやり取りで再輸入へリクエストしていた味わいのリクエストから、前回リリースした原酒を決める8種のテイスティングを超え、今回は12種ものカスクサンプルが用意されていました。 早速のテイスティングで集中して向き合った結果、先ずは2つに絞れました。 その後見せていただいた今回152個となる樽から、色々な2樽を選んでバッテッドした中で1992年と1994年のシングルカスクを合わせての同一の樽出し原酒と加水調整原酒の2つを選んだことをお聞きし、驚いたお2人から「この2つを選んだミラクルを信じられない!」と興奮したお言葉をいただきました。 これまで現地で1つ1つの原酒に向き合いテイスティングし、自らの舌を信じて決めてきたので嬉しい瞬間でした。そして、前回の1994シングルカスク/カスクストレングスの味わいと対比する1992と1994のアッサンブラージュと度数調整させて生まれるフランスの伝統的芸術と技術が表れた原酒に決定となりました。 原酒決めの後はベルトラン家でもアポ取りの際に「テイスティングを終えたらランチも一緒にしましょう」とお気持ちをいただいていて、3人で和気藹々の時間を過ごして美味しく昼食をいただきました。一緒に食事をするのは今回初めてでしたが、ワインを飲みながら食事をすると距離が近くなり、自然と知らないことが会話になります。お2人は学生時代に海外旅行先のコロンビアで出会い恋に落ち、その後結婚したことや、テレーズさんはなんと来月歌手デビューしてファーストアルバムをリリースするなど、ルックスも弟のサミュエル・ベルトラン同様にモデル顔負けの姉弟と、テレーズさんと結婚してアメリカから移り、マニアックに追究しながらベルトランのコニャックを真面目に造っている真摯なトマさんの優しさをより知ることが出来ました。 今年は49日間の長い渡欧から4月18日に帰国しました。現地で決めた幾つもの原酒から順序を立てて、出荷前に商品代すべてを支払う時期をベルトラン家にも伝えながら、7月1日にボトリングと出荷となり、現在船が喜望峰ルートにより輸送期間の延長や遅れもあり9月12日に東京入港となりました。通関されて輸入許可が下りて9月24日に東京湾岸倉庫へ商品を引き取りに行き、秋に合う味わいから倉庫で約2ヶ月ゆっくりと時を待ち、ここで発売となりました。 尚、いつもお世話になっております8社酒屋様に少量となりますが卸売も行っております。 宜しくお願い申し上げます。 【テイスティングコメント】 ベルトラン家が栽培から蒸留、熟成を経て、1992年と1994年の2樽をバッテッドした“ダブル・バレル・セレクション”。分かり易くウイスキーに例えればブレンデッド・ウイスキーとバッテッド・モルト・ウイスキーの違いのよう、ダブル・バレル・レセクションは2つの原酒だけをバッテッドしたコニャックです。 長き伝統的を大切にしているからこそ、若い世代によりスタイリッシュな最先端も取り入れることが出来る温故知新を感じる造り手のスタイルが味わいに表れています。 訪問時に外壁が黒くなるほどしっとりした湿度の高い熟成庫に入った瞬間を思い出す、蒸発したコニャックの成分により生まれるキノコの香りがコニャックにも表れていて、フィグ、クローブやナツメグのスパイス、オーク、レザー、クルミ、ダークチョコレート、バニラ、コーヒー豆、紅茶葉やパイプの葉の香りが重なり合います。 シングルカスクのピュアさに比べ、2つが合わさることで生まれる複雑さや厚みが香り同様味わいにも乗り、余韻には丁寧に造られたブドウ本来の味わいがしっかりと残ります。多くを混ぜるとバランスが取れる反面それぞれの個性が隠れる中で、2つだけで造る難しさをプラスに変えた消去法の美学が表れる高い技術です。 コニャックは水と相性が悪くボトリング直前に加水するとエグ味が出てしまう点に関しても、2つの樽を合わせた後2019年に蒸留水で加水してボトリングまでの5年間でコニャックと水の分子がゆっくりと一体化されてエグ味なく纏まっています。 1+1が3にも4にもなるアッサンブラージュの伝統芸術は秋から冬へ向かう気候を連想するコニャックで、夜長に一飲みごとに深まる味わいに合うシガーと共にお愉しみもおすすめします。 Commented & tasted by Yasutaka NAKAMORI

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