

























SOLD OUT
20歳未満の飲酒は法律で禁止されています
発売日 : 2025年3月25日 ※お1人様1本限定
《BAR DORAS開店20周年記念プライベートボトル第1弾は、極小エリア“黄金の3角地帯”クープリ家で歳月をかけて構想と共に育んできたシンプルを極めたストロングコニャック》
【輸入経緯】
コニャック地方グランド・シャンパーニュ(GC)地区アンビルヴィーユ村に位置する「クープリ」の歴史は1730年まで遡り、ブドウ栽培農家からスタートしました。1750年に蒸留免許を取得以降、自家栽培のブドウを蒸留から熟成、ボトリングまで全ての工程を一貫して自家で行うプロプリエテールの老舗生産者です。
2017年6月の初訪問ではアンビルヴィーユ村で「ラニョー・サブラン」や「レイモン・ラニョー」といった名高い生産者の中間に位置する細い路地にて新規開拓し、9代目現当主ローラン・クープリ氏にお迎えいただきました。
特筆すべき点として、クープリ家がGC地区の中でも更なる“超“一等地と言われる”黄金の3角地帯”に位置している事です。“超”とはクープリのあるアンビルヴューユ村を軸に、左横に「フランソワ・ヴォワイエ」があるヴェリエール村、上に「ジャン・フィユー」があるジュイヤック・ル・コック村とトップ生産者が隣接する3つの村の極小エリアのことを指し、そのエリアのブドウ畑は車のアクセルを踏み込むくらいの急斜面になっている特異なロケーションとなります。石灰質土壌によりブドウが水分を欲して養分を吸い取ろうと地層深くまで根を張り丈夫なブドウが育つGC地区の中でも、急斜面により日当たりと水捌けがパーフェクトとなり、この3つの村が隣接するエリアだけが80~100年の長期熟成に耐え得る特別なコニャックを生産可能にしている事から、「真なる超一等地の黄金の3角地帯」と云われています。
その特別なテロワールにクープリ家は15へクタールの畑を所有しています。
定番ボトルのテイスティングでは長期熟成に耐えられる力強いボディとピュアなブドウ本来の味わいが記憶に残りました。
2度目の訪問は翌年2018年5月、クープリ氏にミレジム(シングルヴィンテージ)で樽出しのプライベートボトル(PB)を依頼することでアポイントメントを取り再訪しました。
ミレジム用の樽の木栓には赤い蝋付けが付けられて、造った本人もコニャック町にある仏国コニャック協会(BINC)に事前に申請しないと木栓を開けられず、申請後にBINC社員の立ち合いのもと樽を開けられるよう、不正を招かないようコニャックは厳しい管理と法律により守られています。事前に申請しないと訪問日に突然ミレジムをテイスティングすることは出来ません。
また、クープリ家ではほとんどのミレジムは定番商品を造るコニャック(VSOPやNapoléon、XO、Hors d’Age等)にブレンドされていて、当時1番古いミレジムが1999でありました。
コニャックはアッサンブラージュ(ブレンド)と加水により口当たりが優しく華やかさを出すスタイルが長年の伝統である中で、各造り手に度数の高いカスクストレングスの要望に対して否定的な声も出ていた中で、シングルモルトウイスキーの世界的大ブームからフランスでも需要の高まりにより、これまでにはないミレジムやシングルカスクでの商品化を検討していたクープリ氏にも想いは届きました。
しかし…温厚篤実なクープリ氏からは「うちのコニャックは長期熟成が可能な強さがあるため、約20年は樽熟させないとポテンシャルが発揮しないのであと2年待って欲しい」との言葉が返ってきました。
その後3年の歳月をかけて育んできた構想から更に翌年、2019年3月に3度目の訪問では確約していただいている樽から途中経過のテイスティングを行い、未来を見据える素晴らしい味わいを確認しました。
そして2020年1月、4年連続しての訪問となり、PBのボトリング直前段階で最終テイスティングを行い、帰国して直ぐのコロナ禍に突入した4月にミレジム「1999」が当時輸入免許を持っていない中で田地商店(信濃屋)様の輸入によりクープリ家で世界初となるミレジム/カスクストレングスでのPBとして身を結び、アジア初上陸となりました。
コロナ禍により渡航出来ない理由から輸入免許を取得しました。
2022年2月、フランスで1日に50万人超の感染者が出ていた最中での渡仏では、クープリ家へ再度のPBを構想して弊店開業年「2005」の樽を事前にリクエストして向かいました。
樽の中からのテイスティングは2月の貯蔵庫では冷た過ぎてコニャックの香りや味わいが開かないので事前にリクエストを送り、樽からボトルに移しておいていただきました。
カスクサンプルの2005をテイスティングすると胸が熱くなるほど凝縮された味わいに2025年4月に迎えることが出来る弊店20周年での発売まで熟成させて、原酒をキープしていただくことをクープリ氏に約束していただけました。
建物建て直しを決めたことで店舗も新たにと2023年12月末で旧DORASが句読点を打ち、2年ぶりの渡仏となった2024年4月のコニャック廻りでは、6度目の訪問となったクープリ家で熟成と味わいを再確認し、クープリ氏とPBへのラベルの打ち合わせも行いました。
「DORASの扉の色がロイヤルブルーなので青色のラベルは可能でしょうか?」というリクエストに「フランスだしナポレオンブルーでどうでしょう」と最高の返答をいただき、ラベルの文字には記念ラベルで特別に“BAR DORAS 20ÈME ANNIVERSAIRE”を入れていただきました。
その後は自社輸入への細かな確認も行いボトリングまでの準備が整いました。
この日は他家でも午前午後とひたすら沢山の原酒に向き合い、コニャック町のアパートメントホテルに帰りシャワーを浴びるとそのまま11時間寝てしまうほど原酒に向き合い完全燃焼した日となりました。
帰国して時を待ち、2024年11月21日にボトリングして出荷され、船は現在の喜望峰ルートと遅延により2025年2月18日に入港し、輸入許可がおりて3月4日に東京湾岸倉庫に引き取りに向かいボトルと対面しました。
2025年4月6日の開業20周年には新生DORASをリニューアルオープン出来る予定でしたが2ヶ月の遅れとなっております。
私自身は1杯1杯のグラスに魂を込めて注ぐバーテンダーでありますが、休業中に1本のボトルからも日本にコニャックをお届け出来ることを嬉しく思います。
長年構想してきましたクープリを1つの通過点でありますが、弊店20周年の節目にお愉しみいただけましたら幸いです。
※ こちらのボトルは自社輸入商品につきお世話になっております酒屋様に卸売をさせていただきました。
【テイスティングコメント】
2005年秋に収穫したユニ・ブラン種100%を圧搾し自然発酵後、同年11月に蒸留し、11月より半年間だけ新樽で熟成させて後に250リットルの古樽(Cask No.7)に移し変えて、2024年11月21日にカスクストレングスでのボトリングまで新樽古樽共にリムーザン産オークで熟成されました。
ピュアで透き通り清涼感ある芳醇なブドウ本来の香りの中に無着色の白木、野生ミント、チューイングガムがほのかに香り、余分な甘みを削ぎ落としたかのような消去法の美学が表れています。味わいはドライで化粧を一切しない素っぴんのブドウが芯にあり、クープリ氏そのままの温厚篤実ながら自信に満ちた分厚いボティと、アルコール度数以上に感じる一本筋の通ったドッシリと腰の座った余韻が広がります。
ランシオ系コニャックとは一線を面す異なる個性を実感いただけると思います。
100年熟成が可能となる極小エリア黄金の3角地帯で造られ、骨太で開封して5年以上かけても味わいが増していくシンプルを極めたストロングコニャックから、DORASが“はたち”になる節目に感じることが多くありました。
Commented & tasted by Yasutaka NAKAMORI
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